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シシガーデン始動記念 !! 特別緊急Web対談 !!

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志布志から新しい地方創生が始まる!!

SNS複合連動型プラットフォーム「シシガーデン」の始動を記念して、志布志市長 本田修一氏と東日本大震災を機に仲間達と共に志布志に移住したエキスパート集団ふじやま学校 代表であり志布志市ふるさと大使、ブランド推進アドバイザーでもある坂本貴弘氏で緊急対談を行って頂いた。官民一体となって志布志市のブランド作りを行い、今また政府の打ち出した政策「地方創生」に取り組む二人の男志の志、想いをお届けします。

官民一体となったSNS複合連動型プラットフォーム・シシガーデン

坂本「市長がこれまでやってこられた志布志ブランド推進活動の三年半、更にその前の有明町長時代からやってこられたこと、それらの積み重ねがあって、第二次ブランド推進協議会へと発展していく流れの中で、この夏に全国自治体としては前例のない"官民一体となったSNS複合連動型プラットフォーム・シシガーデン"の準備をはじめ、ついに今秋の開設の運びとなりました…市長は充分な予算をご用意くださらなかったので、いつものように出稼ぎをして手弁当で準備したのですけど…(笑)」

市長「アッハッハハ!!」

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本田修一(志布志市長、ほんだしゅういち)
昭和23年生まれ、有明町出身、いわゆる団塊の世代。昭和50年帰省後、養豚業を営むかたわら、地域おこし団体『有明べぶんこ村』を立ち上げ、地域おこしのリーダーとして熱心にボランティア活動に取り組む。平成15年有明町長に就任、平成18年志布志市初代市長に就任、現在、志布志市長として三期目を務めている。
志布志の地方創生

坂本「思えば、志布志の廃棄物管理モデルのフィジー首長ご訪問のレセプション、ブータン国への訪問アテンダント、水源保全等、志布志市だけのためでなく日本を代表する一市町村の取り組みとして、とてもやりがいのあるお仕事の機会を市役所さんからいただき、その都度 限られた時間や予算、環境の中で市長はじめ市役所のみなさんと進めてきたその時間が礎になり、まさに志に従って行動してきたからこそ今の志布志市の行政さんとの信頼関係と新たな展開があると思っています。それでも今回のシシガーデンの予算のことはこれからも何度でも、ずっと言わせて頂いてしまうかもしれませんけど(笑)」

市長「本当に申し訳ないです。いつも坂本さんに何かお願いするときには「これはボランティアね」となってしまっていて。その中でも、いつもきちんと応えてやってくれることは、とてもありがたいなと感謝しています。坂本さん達がいつも言われている「志布志が好きなんだ」というキーワードがあるからこそ、その言葉を頼りに「みなさんは志布志の何が好きなのだろうか」「志布志が好きなみなさんはどう考え、どのような取り組みがしたいのか、そのために志布志ができることは何かな」などと考えながらお願いしているところなんです」

「日本一作りは志布志というまちの宿命」

坂本「シシガーデンの公示受託をこの夏にいただき始動準備し、ブランド推進活動を次のステップへと発展させていこうとしている、まさにこの上ないタイミングで地方創生国会が始まった訳ですから、市長の先見性は素晴らしく確かだと思います」

市長「今回の地方創生についてはタイミングがピッタリ合ってきました。私が二期目の市長になったときに、ブランド推進室を立ち上げ、様々な分野、事業で、日本一作りを目指して政策の中心に掲げてきました。日本一というのは何かというと、結局はきちんと「数値で表せる目標値」な訳ですよね。とかく、行政というのは政策の実施、推進に追われて、それをこなすだけの状況になりがちなんですが、そういうことではなく、目標を高く持ち、高い目標を目指して頑張っていこう、というのが日本一作り、ブランド推進でした

坂本「なぜそのように考えられたのですか?」

市長「これはなぜか?といえば、志布志だからです。志布志というまちは、「志」が二つもあるまち。「志」とは何かといえば、高い目標のことだと思います。高い目標を設定して、そこを目指して動いていくということには"志布志のまちとしての宿命"があるわけです。始めはなかなか理解が得られませんでしたが、時間をかけて徐々に浸透して、結果につながってきました」

坂本「三年半を経て、この間、日本一の水泳選手(山口 観弘選手)も出ましたし、リサイクル率は市として連続日本一でしたし、色々な分野で日本一の実績が出つつありますね。繰り返しになりますが、このタイミングで地方創生が出たということで、志布志としては、新たなことにも挑戦するとともに、今までの実績を正しく伝える、「見せ方」も必要だと感じています。志は志布志の地名に付いているだけではなく、市長がおっしゃるように、「志」は努力目標でもなく、実績数値であり、数値で示せてこそ志布志の志なのだと思います。今まで取り組んでこられた活動を集めた三本柱、「環境」では廃棄物リサイクル率であり、「健康」では特定健診受診率、医療費削減であり、それを市町村はもちろん地方自治体としても画期的なSNS複合連動型プラットフォーム「シシガーデン」を通して市内外のユーザー・アクセス数を獲得しながら情報発信していくことだと思います。本質的な数値を伸ばしていくために、どんなストーリーがあったのか、どんな事興こしをしたのか、背景にあるものを外に見せることが大事ですね。例えば、廃棄物リサイクルの取り組みであれば、市長が有明町長時代からどんな想いでどれだけのことをやってきたのか、それらがあってこの数値が積み上げられてきていることを示すことで、次の数値目標をどうすべきか? が見えてくるはずです」

市長「今までの取り組みには、それぞれにストーリーがあります。ストーリーがあり、目標があり、目標に向かって取り組んで、またストーリーがあり…それによって、取り組む人も感動していくし、すごくやりがいがあることをしている、という評価につながっています」

「地方創生は志布志市がやってきた実績の集大成。
 必ずや日本にとっても財産になる」

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坂本「地方創生は志布志にとって良いタイミングで出てきたと思います。志布志としての地方創生策についてお聞かせください」

市長「安倍首相が政権に就いてから、アベノミクス「三本の矢」として経済成長政策を立てられました。私どもも、今回の地方創生ではそれに合わせて「三本の矢」を設定しました」

坂本「まさに国家と地方自治体、市町村がミクロとマクロで連携していますね」

市長「三本の矢の一番目が、環境・リサイクル。そして、二番目が、健康づくり。三番目が、ICTの情報発信です。これら三つを挙げられたということは、これまでに実績が積み上げられ、まさに日本一を目指せるものになってきているということが裏付けとしてあります。だからこそ、この三つを私どものまち "志布志の地方創生の戦略の柱" にしているのです。環境で言えば、廃棄物リサイクル率 日本一の実績とそのノウハウを志布志モデルとして海外に展開していること、健康づくりでは、市民のみなさんの協力を得ながら、今、日本一に向けて取り組んでいること、情報発信では、光ファイバーが市内全体に張り巡らされているというインフラの強みを活かして、日本全体に情報発信していけること、そしてこれら志布志の独自性と先進性をもって、志布志の良さを知った若者が日本全国から集まり、定着してもらうことを目指しています」

坂本「特に、三本目の矢の情報発信では、何をのせていくのか?が肝ですね。市長のお話をまとめれば、そこに「志」をのせるということだと思います。柱である三本の矢は昨日今日いそいで掲げた付け焼き刃ではダメで、そういったものは1700もある市町村の取り組みの中に埋もれてしまうはずです。市長が仰った志布志の地方創生に向けた総合戦略はどれも志布志市が今までやってきた実績の集大成であり、実績をもって初めて地方創生の戦略として胸を張って内外へ名乗りを上げられるのだと思います。既に志布志でやってきた実績のあるもの、これは志布志だけのものではなくて、必ずや日本にとっても財産になるはずです。」

「市町村の在るべき姿
 “優れた資質を集結して本来の日本の力強さを取り戻す”


坂本「もちろん他の市町村さんも頑張っていらっしゃる訳で、それらの取り組みも合わせて、志布志はこういうところで頑張っているよ、日本各地の市町村ではこういう取り組みで頑張っているよ、とそれぞれが日本内外に発信し、日本の市町村の結束を高めることが地方創生の本当の目的の一つなのではないかと思います。各市町村の一番良いところを結集して「日本を元気にしよう!本来の日本の力強さを取り戻そう!」これが今、国政が示している方向性に対して、市町村が向かうべき、在るべき姿ではないでしょうか」

市長「まさにそうですね。今回の地方創生で国が示しているキーポイントの一つとして、若者が魅力ある仕事を地域において見つけ、もしくは興してそこに定住していく、そのために地方において、特色ある考え方、戦略を示しなさい、とされています。私どもが志布志の戦略をまとめている中で、地域の新聞記者の方にも進言され、なんと志布志はその実績が日本一ではないか!?と気づいたんですよ。それは何かというと・・・坂本さん達が三年前から志布志に移住しているということでした!」

坂本「三年越しで申し上げ続けてきたことですね(笑)。仮に、私たちが移住してきた頃から、現在35世帯を超えるメンバーがそれぞれ「地域おこし協力隊」の企画に申請しながら定住したら、今頃は全国ダントツ一位でこれまた日本一の志になってましたよ(笑)。移住した最初の頃、市長が「いつ東京に帰るんだ、東京にいてくれた方がありがたい」と仰っていたのが懐かしいです」

市長「ハツハハハ…ほんと、もったいない事をしました(笑)。坂本さん達以外にも、ピーマン農家を中心に農業系でもIターンの方々がたくさん志布志に入ってきています」

坂本「そういうみなさんとも"なぜ志布志が好きか?" など共感する部分が多いはずですから、これから志布志に住みたい方たちに向けてもそういったこともストーリーとして発信していきたいです」

市長「今までの実績数値をきちんと整理した上で、これまでお話した三本の矢を中心とし、それにプラスして、学力向上日本一といったとどめの矢、援護の矢、という更なる施策も組み合わせて、地方創生の戦略を練っていきたいと決意を新たにしています」

坂本「志布志は、地域の独自性、優位性を活かし、今までの取り組み・実績を更に伸ばすという王道を突き進むことで、日本有数の地方創生のまちになるという確信があるからこそ定住し、できることをご協力させていただいて参りました。それはこれからも変わりません。志布志市はもちろん、日本の行く末の鍵を握る各市町村の未来のためにも、市長の掲げる、志布志の地方創生にこのまま突き進んで頂きたい、と一市民として本心から思っています」

市長「どうもありがとうございます」

坂本「本日は誠にありがとうございました」
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2014年10月31日志布志市有明町にて(文中敬称略)

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坂本貴弘(パブリックガバナンス/企業経営コンサルタント/志布志市ふるさと大使/ブランド推進アドバイザー)
神奈川県出身。2004年、東京大学卒業。その後、外資系コンサルティングファームに入社。戦略部において事業戦略策定プロジェクト、業務改革プロジェクト、日本版SOX対応プロジェクトなどに参画。2008年4月、坂本貴弘個人事務所を開業。その後、プロフェッショナルを招集協働し株式会社化して代表取締役に就任。国内上場企業をはじめ、多種のクライアントへ業務戦略の立案、財務戦略といった、経営全般のコンサルティング業務を行う。2011年3月の東日本大震災を機に志布志に移住。2011年5月、メンバーの多くが東京大学卒業のエキスパート集団 株式会社ふじやま学校の代表取締役に就任。志布志市ふるさと大使、ブランド推進アドバイザー。